ベイ・エクスプレス号
ウェリントンからネイピアへ、ベイ・エクスプレス号に乗って移動します。
※残念ながらベイ・エクスプレス号は2001年10月に廃止されました。
重厚なウェリントンの駅舎。
ホームには既に列車が待っていました。
風の強いウェリントンならではの風力発電が並んでいたり、ニュージーランドお馴染みの牧草地に羊の群れが車窓を飾ります。
今回はバックパッカー料金ではないので、客室もいい感じ^^
途中で、車掌さんがティータイムのオーダーを取りに来ました。
特にお腹も減って無いし、ノドも乾いてなかったけど、ついついスコーンと紅茶を頼んでしまいました。
しばらくすると、車掌さんが席まで持ってきてくれます。代金もその時に払います。
席を離れなくていいので楽チンです^^ やっぱり鉄道の旅っていいなぁ〜〜〜
なんで廃止しちゃったんだろ?
ネイピア
ウェリントンからベイ・エクスプレス号に乗り、ネイピアに着きました。
ネイピアはNZではアートデコシティ(Art Deco City アールデコの街ですね^^)と呼ばれ、
市内の建築物は全てアールデコで統一されています。
街灯もアールデコ。
海も街のすぐそばにあります。
アートデコシティ、ネイピア。ポップな街並みは映画のセットのようです。
1931年2月3日、ホークスベイ(Hawkes Bay)地震により、ネイピアの街は壊滅的な被害を受けました。
市街地の復興には当然、当時の建築様式であるアールデコで行われた為、
街全体の建築物がアールデコ様式で統一されるに至りました。
こちらの建物は地震の翌年、1932年に建てられたもの。
新聞社(?)の建物。カワい過ぎ^^
教会も当然アールデコです。
海沿いにはホークスベイ博物館(Hawke's Bay Museum & Art
Gallery)があります。
地震やマオリについての展示や、ニュージーランドの生活様式の変遷の展示もあり非常に興味深いです。
またネイピアは港湾都市でもあり、ネイピア港からは羊毛やパルプも輸出されています。
余談ですがティッシュの銘柄の「ネピア」は、ここネイピアでパルプ事業をしていたことに由来しています。
海沿いに建つネイピアのユースホステル。
道をはさんだ向こう側には、こんなに波の高い海が広がります。夏だというのに、さすがに誰も泳いでいません。
しかし、ザザーーーっという波の音や波しぶきを見ていると、心まで洗われるような気がして非常に心地良く感じます。
静かで人もほとんど居ないので、朝夕はここでボーっとするのが日課になりました。
ある日、ここで同じように海を見ているおじいさんと知り合いました。
何度も言うようですが、ニュージーランドの方はホントに人懐っこいんです。
人種や国・年齢・性別の違いなんて、すっ飛ばしています。
2度目からは、何年も前からの知り合いのように、遠くから私の名前を呼び、笑顔で手を振って歩いてきます。
このおじいさんの息子さんは、オークランドでドクターをしているそうで、日本にも行かれたことがあるんだそうです。
またここネイピアでは、英語学校でクラスメイトだった友人がバックパッカーズで働いていましたので、
何ヶ月か振りに再会しました。二人ともスッピンでTシャツに短パン、そして見事に日焼けしていました。
私がニュージーランド中を旅している間、彼女は農場やバックパッカーズで働いていました。
何ヶ月も会っていなかったので、全然話は尽きません。楽しかったなぁ〜^^
そしてネイピアを離れる日の朝、最後に海を見ておこうと海辺に行くと、おじいさんがいつものように手を振ってやって来ました。
お別れの挨拶が出来て良かったなぁと思っていたら、「今週末、家でディナーでもどう?」と誘われました。
どうやらオークランドに住んでいる息子さんが来るので、一緒にどうかな、と思ったらしいんです。
すごく行きたかったのですが、既に帰りの飛行機の予約をしていて、
週末までここにいると日程的に厳しかったため、泣く泣く諦めました。
今でもお元気でいらっしゃるかなぁ〜と、時々思い出します。
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