2.成巽閣 〜 兼六園(その二) 〜 金沢21世紀美術館
兼六園内にある加賀前田家の奥方御殿「成巽閣」。
この時兼六園内に居たので、兼六園および御城への通用門であった赤門から入ります。
敷石がステキです。ここ成巽閣は建物内は撮影禁止ですが、お庭はOKです。
赤門を入って左手には清香軒の外壁が見えます。
この時、通常非公開の国指定名勝「飛鶴庭」、茶室「清香軒」、「清香書院」が事前予約制にて特別公開されていました。
私たちは数日前に予約をしていましたので受付を済ませると、職員のかたにその場所まで案内をされるのですが、
一般見学者の視線を浴びながら非公開の場所に入り、丁寧に説明をしていただけるんです。
しかもこの時の特別公開見学者は私たちだけでしたので、まるでVIPになった気分w
特別な場所を独占しちゃいました^^
この写真は清香書院に座り眺める飛鶴庭。
曲水が清香書院前に注がれ、一旦茶室である清香軒の土縁を通って西へぬけています。
清香軒土縁内にも庭から続く飛石を配してあり、取り外し可能な外壁(雨戸?)を取り払うと
庭と土縁が一体化するという他に類を見ない工夫が凝らされています。
室内は撮影禁止なので写真はありませんが、清香軒の細い竿縁には竹と皮付きの松の枝が交互に配されています。
特筆すべきは松の方で、約3mもの長さを持つ、太さが一定の、細くて真っ直ぐな松の枝の存在です。
そして違う素材の竹と交互に配するという斬新さに、春に訪れた桂離宮を思い出しました。
桂離宮は17世紀の初めから中頃までに、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られたものですが、
そのスポンサーは智忠親王の義父にあたる前田家三代利常であり、
建てられた時代は違っていても、その美意識は引き継がれていたのかもしれません。
こちらは六地蔵の手水鉢
最後に武者隠を案内していただいて、特別公開はお仕舞いです。
つくしの縁に出てきます。改めて、成巽閣内を見学します。
雨が降ってきて敷石と苔が濡れて輝ききれいです。
成巽閣を後にし、赤門より兼六園へ戻ります。
曲水にかかる花見橋からの風景。
翠滝。水の音が涼しさを誘います。
真弓坂口より兼六園を後にし、徒歩で金沢21世紀美術館へ向かいます。
まずはやっぱりこのプールでしょう。
お塩のアート。
さりげなく置かれたイスもカワイイ。
ある展示室に入ると床がびしょ濡れ。
???と思い天井を見上げてみると・・・・・
おお!天井に大きな穴が!
残念ながらこの時は曇り空。
プロペラ型のスツール、窓の外はきれいに手入れされた芝生とオブジェ。
夕方になりお腹も減ってきたので、柿木畠にある「あまつぼ」へ。
北陸の海の幸も、治部煮をはじめとする郷土料理も、加賀おでんも、もちろん地酒も味わいたかった私は
事前にこのお店に目星を付け、クーポンを握り締めて行きました。
海老やブリなどの御造りも、治部煮も、加賀蓮根饅頭も、大きな大根や車麩の加賀おでんもすべて美味しく
地酒天狗舞のしぼりたて原酒がすいすい進みます。